vague memory

うろ覚えを無くしていこうともがき苦しむ人の備忘録

Mackerel事始め AWSインテグレーション(EC2)

Mackerel の AWS インテグレーションに EC2 が追加されました。

とある環境で mackerel-agent のバージョンアップの機会があったので導入してみました。
AWSインテグレーションの導入は公式の手順で特に躓くこと無く導入できました。

導入時の注意点

適用する際の注意点としてはこの辺りかと思います。

  • mackerel-agent 未導入でも EC2 の監視が可能
  • mackerel-agent 0.34.0 以上 導入済みの場合、ホスト情報は統合される(重複カウントされない)
    • mackerel-agent 0.34.0 未満 は統合されない(重複カウントされる)
  • Free プランでは利用不可

取得内容の確認

当方環境では下記項目のグラフが表示されました。 ()内はメトリック名です。

  • CPU (custom.ec2.cpu)
  • CPU Credit Balance/Usage (custom.ec2.cpu_credit.*)
  • Disk IO Read/Write (custom.ec2.disk_io.*)
  • Disk OPS Read/Write (custom.ec2.disk_ops.*)
  • Network Packets (custom.ec2.network_packets.*)
  • Network Traffic (custom.ec2.network.*)
  • Status Check Failed (custom.ec2.status_check_failed.*)

取得間隔は 5分と記載がありますが、 EC2側で Detailed Monitoring が有効となっている場合は 1分のグラフ表示となっていました。

mackerel-agent 無し

  • mackerel-agent 未導入、もしくはバージョンが 0.34.0 未満の場合
    • mackerel-agent 導入済みホストとは別のホストとして登録される

f:id:htnosm:20160831064933p:plain

mackerel-agent 有り

  • mackerel-agent バージョン 0.34.0 以上が導入済みの場合
    • 同一ホストとして登録される

f:id:htnosm:20160831064956p:plain

重複登録後に統合を行いたい場合

重複登録された後に mackerel-agent のアップデートを行いましたが、 EC2上で mackerel-agent をアップデート だけでは反映されませんでした。
アップデート時に mackerel-agent の再起動が掛かっており、 コマンドで確認しても正常に更新されている状態です。

  • EC2 上の mackerel-agent Version
    • 最新版(0.34.0) へ更新済み
$ /usr/bin/mackerel-agent version
mackerel-agent version 0.34.0 (rev 694915a) [linux 386 go1.6.2]
  • Mackerel 上のホスト情報
    • 未更新(0.32.2) のまま

f:id:htnosm:20160902210154p:plain

解消方法

ホストIDファイルを削除し新規登録することで、 ホスト情報のMackerelエージェントのバージョンが最新版になり、 AWSインテグレーションでの取得情報との統合が成されました。

# ホストID削除
$ sudo rm /var/lib/mackerel-agent/id
# mackerel-agent 再起動
$ sudo /etc/init.d/mackerel-agent restart

尚、ホストの新規登録のため、既存情報への影響があります。

  • 既存のメトリックスは引き継がれない
  • 既存のホストは Poweroff となる
    • 退役忘れに注意

これまで別の方法で監視していた Status Check Failed が取得できるようになったのは嬉しいです。
mackerel-agent の更新で新規ホスト登録となる点は改善して欲しいと思います。